歌の職人 礼真琴
今までの作品を見ても、歌の力量はよくわかりますが、職人と思わせたのが、4月に放送された仙名彩世のサヨナラ番組でのデュエット。
仙名彩世の希望で共演
以前から二人は一緒に歌えたらいいねと話していたそうです。
仙名は、サヨナラ番組で、なにか好きな事をしていいと言われ「また、こっちゃんと私 歌っていないと思ってこの機会に是非!」ということで申し出たそうです。
礼「楽屋まで伝えに来てくださったんです!そのことを仙名さんが!」
仙名が1期上という関係のせいか、緊張気味で姿勢も言葉もちょっと硬めの礼真琴。
選んだ曲は ファントムの’HOME’
クリスティーヌとファントムが歌声で出会う場面の曲
ファントムが大好きすぎてすり切れるほど見たという礼真琴
仙名と1度きりのデュエット
しっとりとした中に凛としたものがある仙名の声
優しさにあふれた透明感のある礼真琴の声
若くて真っすぐな心をイメージさせるファントムになっていました。
仙:「デュエットでハモるのがすごく好きだから・・・ビブラートさえも、こう、こっちゃんの・・・」
礼:「そろえたくて」
とふたりは手をヒラヒラ。
お互いのビブラートまで合わせるとなると、相手に寄り添う気持ちと相応の力量がないと成立しません。二人一緒の練習期間はそうなかったはずなのに、出来上がりのクオリティーの高さ。まるでデュエットダンスを見せているよう歌は、ただ「歌が上手」という表現では足りない、まさに歌の職人。
アカペラのトトロや歌企画で沢山聞き惚れたけど、’HOME’は、はるかに上を行ってました。
ダンスは得意分野
お芝居は、シリアスから紅ゆずる仕込みのお笑いまで幅広く。それこそ何でもこなしてますよね。
仙名彩世:94期首席入団
礼真琴:95期首席入団
優等生の舞空瞳
2018年秋の花組全国ツアー・メラノリックジゴロでダニエル(柚香光)の相手役フェリシアになったとき、すごい娘が出てきたと思ったので、星組への次期トップ娘役としての組替えも納得です。
メランコリック・ジゴロ
図書館で新聞を綴じる場面:乙羽映見と二人のお芝居なのだけど、毎回アドリブを考えていたという乙羽。綴じる場面だけでも、ネジを落として拾わせるときがあったと思えば、さっさとネジを締めてしっかり上司を演じたりする乙羽。(アドリブと思わなくて、あ。ネジ落とした!!!どうするんだろってドキドキしながら見てました)それにしっかり付いていった舞空。すごいと思った瞬間でした。
若いお役設定だったので、歌の音域が高め。よくあるキンキンした感じがなく、表現もしっかりしていて(柚香光とのデュエットも任せられると)安心して聞けました。
ショーの中で、リズムだけで踊る場面があります。長年そのダンスをやってきた人と思わせるような身のこなし。幼い時からダンスを習ってきたという強みですね。
お芝居・歌・ダンス なんでもできる優等生
舞空瞳:102期首席入団
首席×首席
何を持ってきてもそれなりにこなしてしまうと思うんです。
舞空瞳の歌の表現力もかなりあるので、コンビ円熟期にはファントムをやって欲しいと思います。雪ファントムが濃厚ベイクドチーズケーキなら、礼真琴の星ファントムは、キラキラジュレがのったラフランスのムースみたいな感じになるでしょう。
それぞれの魅力が合わさって、どんな化学反応を起こすのかとても楽しみです。
まずは「食聖」から二人を見ていきましょう☆
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