星組公演『GOD OF STARS-食聖-』『Éclair Brillant(エクレール ブリアン)』
宝塚大劇場での公演も、あと1週間となりました。
観た人みんなが口を揃えて、「退団公演なんだけど、楽しくて幸せな気持ちになる」といっておられます。「しんみり」感のない前代未聞の退団公演です。
今年はトップ娘役さんや、2番手、実力派の退団が立て続けにあったので、感覚的に麻痺してるところがあるのですが、トップの退団というと、2017年の早霧せいな ちぎちゃん・朝夏まなと まぁ様以来で、実に2年ぶりとなります。
退団公演・・・まぁ様の退団の時の「神々の土地」は「これで退団??」と思ったりしましたが、ショーでは退団者の個性をいかした演出が随所にされています。
エクレール ブリアン
紅ゆずる らしい組子との一体感
黒燕尾の場面
三味線を使うというのも珍しいのですが、お衣装・黒燕尾が、トップ特有のキラキラコテコテが全く無く組子みんなと同じというところ。同じにすることで、一体感が増して、魅力が倍増するような気がします。(お衣装が同じでOKと言えるトップというところもすごいです)
それと同じ効果があったのがボレロの場面
お衣装の色も周りと同系色で特別な色ではなく、飾りもなく、ボレロの世界観とも相まって、魅入るというか引き込まれていきます。
シンプルな演出ばかりをピンポイントであげましたが、登場はギンギンギラギラした「紅ゆずる」で始まりますし、しっかり目立つお衣装・演出もあります。それがトータルで見てメリハリがあって、飽きないというか、体感時間数分と思わせるショーになっているのだと思います。サテン生地がヒラヒラするお衣装も素敵です。
綺咲愛理とのデュエットダンス、「愛」にあふれているというか、表情筋全部使ってますでいいお顔を見せてくれて、幸せな気持ちになります。