9月6日から東京宝塚劇場で上演されている 紅ゆずる退団公演
しんみりとしたくないというのは、トップ紅ゆずるの思いだけでなく、小柳先生の思いでもあったようです。
ゴージャスでスタイリッシュな現代のアジアが舞台
国際都市シンガポールを舞台としています。
なぜにアジアなのか。
紅ゆずる率いる星組の、2度の台湾公演の成功があったからでもありますが、小柳先生が香港映画が好きであったことも大きいようです。
香港映画と小柳先生
小柳先生が宝塚歌劇団に入られた後、香港映画にハマります。
香港映画の魅力とは・・・
老若男女家族みんなで楽しめる娯楽作品であること
香港という土地と分かちがたく結びついていること
作品よりも役者の存在が優先されるスターシステムであること、これが宝塚と同じと思われたそうです。
時代として、香港映画の流行った時でもありますね。
出演者の個性を生かした“役者ありきのあて書き”をする形、
カンフー、ボケ・ツッコミ・美男美女登場、言われたみたら香港映画そのままですね。
人を救うのは笑い
小柳先生の助手時代・デビューしたての辛い時に助けてくれたのは、笑いであったことから、本当につらい人を救うのはいつでも笑いと信じておられます。
作品を見て、笑って泣いて忙しいですが、笑うことで心が軽くなります。
紅ゆずる・綺咲愛理 退団公演として
二人の最後の作品として、小柳先生の好きな香港映画のテイスト、多幸感に満ちた世界観をごった煮のように再現。
台湾公演を成功に導いたアジアのスター、コメディーでは他者の追随を許さない紅ゆずる トップコンビの集大成でもあり、新しい星組の始まりのプレリュード。新たな挑戦もあります。そこでまた、新たな二人の魅力が見られます。
音楽、振り付けと新しい試みがありましたよね。今までの振り返り要素と、これからの期待、うまく合わさっています。
本当に美味しいものとは
心に残る美味しい料理は、最高の食材の高級料理ではなく、土曜日にお母さんが作ってくれたお好み焼きだったり、学校の帰りに食べた駄菓子だったり、独り暮らしで生まれた名も無き料理だったりと、愛情たっぷりのふるさとの味。
宝塚は、愛と夢を描きながらもそれを忘れないところが魅力で、それはスターでありながら最後まで人間らしい魅力を表現し続けた紅・綺咲コンビそのもの。そんな二人と一緒に舞台を作り上げる個性豊かな星たちの、今、この瞬間を味わっていただくフルコースと小柳先生は言っておられます。
組子ひとりひとりをしっかりと見て「あて書き」されたみんなで作り上げる舞台、小柳先生の、笑いを通した溢れんばかりの愛が感じられます。
大劇場公演が始まった時の記事ですがよろしければどうぞ
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