*ネタバレ注意*
薔薇の妖精エリュとシャーロットが出会うことで物語が始まるが、二人が次に会えるのは50年という時間が経ってからとなる。50年という間に何があったのか。
シャーロットの人生
1800年代、子爵の娘として生まれ、薔薇の季節にウイングフィールドの屋敷で家族とともに過ごす。家庭教師・庭師のいる別荘、かなり恵まれた家庭環境。妖精を信じ、実際に妖精と出会い、毎年、妖精に会えるのを楽しみにしている。
妖精は大人には見えない。シャーロットもいつまでも子供のままではいられない。14歳になり寄宿舎学校へ行くこと・社交界デビューと、生活がだんだん変わっていく。そして母・フローレンスの死でシャーロットの心が深い悲しみで大人になり、妖精の姿を見ることが出来なくなる。母の死・枯れ果てた庭・もう戻れないウイングフィールドのお屋敷。
シャーロットの父は再婚をするが、その再婚相手となじめずにいて、亡き母とエリュとの思い出が遠い過去のものとなっていくことを嘆く。
親の勧めで結婚をしたが、不誠実な上に暴力までふるわれ、結局は離婚してしまう。
その後、父親も亡くなり田舎町に移り住む。
いつまでも妖精への思いを大事にしながら生きていたシャーロット。目には見えなくても、その存在を信じている。
女性1人で生きていくには厳しい時代を、知恵を使い強く生き抜いてきた。
◇◇◇
シャーロットの人生は親の再婚・離婚・女性の1人暮らし・老い<厳しい現実>が重なり、それが最後のハッピーエンドに繋がります。この物語のように、みんながハッピーになりますように。
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