10月13日に宝塚歌劇団を退団した紅ゆずる
いろいろなエピソードがありますが、個人的な見方でまとめてみました。
紅ゆずる
タカラジェンヌになれたこと、音楽学校へ通うこと、上級生から指導されること、舞台に立つこと、「宝塚歌劇団」の全てに喜びを感じていた紅ゆずる
宝塚を知った時に「ここに入る」と決め、星組で初舞台に出たときに「星組に入る」と決め、本当に実現させてしまう「力」を持っています。
小柳先生もベタ褒めする紅ゆずる
イメージするワード
成績下位・面白い・整ったお顔・ギャップ・新選組・自主稽古・組子皆のことをちゃんと見てる・お客様に喜んでもらう・笑顔で帰っていただく
新選組が大好きで、語りだしたら止まらない。18年間、いろいろな作品があったのに、新選組はないという片思い状態。でも本当に演じるとなると、ひるんでしまうだろうと話しておられましたね。
紅5で1人新選組のスタイルで登場されたのも印象的でしたが、刀の扱いが可愛らしいのも印象的でした。
組子が口を揃えて言う 下級生に対しても『ひとり1人をちゃんと見てくれて言葉をかけてくれる』というのには、努力してるのを見逃さないという姿勢。娘役さんの髪型が好きで、「一生懸命してんのやろなぁ」「お化粧もかえてきてるなぁ」と少しの変化も見逃さない。皆の努力して変化しているところを、ちゃんと言葉にして伝える。紅5の間柄も、学年を超えて接してくれるという話がありました。
ただ、人が好きだからよく見ているのかと思ったら、そうでもない部分があるようです。
言葉で人を励ましたり背中を押したりするのが自分の役目と認識していたみたいです。
お役・作品に取り組む時
お役をいただくというのは、皆が皆初めから出来ているわけでないのですが、紅ゆずるの場合、「やったことないものを、どうやっていいのか全く分からないんですよ」ここから始まって、お役の人生、セリフ、心の動き、と自分と役の関係性を作ってお芝居全体の中のお役を見る。「自主稽古なしに舞台には立てません」と言い切るくらいお稽古を重ねていたという。
この作品のこのお役、こういったものを表現できたらとか、こういうふうに観せたい、ここが苦労した等々、どのょうに取り組んできたかを解りやすい言葉で話されます。
お芝居全体から見ての自分の役作りは、細かい分析と微調整、自分だけでなく全体を把握するという観点からも、緻密な芝居作り、頭の良さがわかります。
役替わりで比べられることも経験し、その時、周りの意見に振り回されると、自分のやりたいこともできなくなる。作る側の人間としては、演出家と役者が話し合って作るので、自分のやっていることに疑いを持ってしまったら見せるものも見せれなくなって、お仕事にならない。自分が信じるものを自分なりに通すということを改めて感じたという。
お芝居での「笑い」についても、傍から見ておかしいのと、実際に笑いを取る場面、その違いに気がつき自分を反省することもあったようです。
新人公演で、舞台を客席から見ることによって、証明・舞台の構成や背景が分かると、自分の演技も変わってくる、とにかく研究・勉強熱心である。
小柳先生が語った紅ゆずる
下級生の頃から面白い子がいると認識されていたようです。音楽学校の時から人気者だったという紅ゆずる。
コミカルでもあるし、綺麗でもあるし、芝居も歌もできる。本人は大変だと言っていたが、楽しそうにやっているふうに見えたと。
舞台稽古の時にお化粧をした紅ゆずるを見て、ものすごく綺麗で憂いのある美少年というか美少女がいて、本当に綺麗なんだなぁ、と話される小柳先生の顔が、とても嬉しそう。
芝居の作りもとても緻密で、ちゃんと理屈で作ってくる。「お笑いが出来る人は緻密なんです」人の気持ちを読まなくてはいけないし、流れを分かっていなといけないし、芝居もちゃんとしています。
宝塚歌劇というドラマとして見る時に、ドラマ性をとても楽しませてくれると思います。成績が良くなかった子がトップになる。本人はきっちりしているんですけど、そこも含めて、行き当たりばったりではないワクワク感を共有させてくれる
自分の目の前にあることを着実に取り組んで毎回答えを出してきた、細かくきっちり 全体像の中から今を考えている。
人の演技指導がとてもうまい、アドバイスがとても的確で、感覚的というよりは論理的。
盛り上げ隊長としての面白さと、緻密さを上手く調和させてくる。
◇◇◇
時々笑いながら楽しそうに語られる小柳先生
面白さについて
面白さを求めないと何も生まれないですよ
毎日、しんどい・疲れた・つらい・悲しい
普通に生きてると面白いことがいっぱい転がっている、そこを膨らまして笑っている。
ギャップ
キラキラしたものや可愛いものが好き
娘役の髪飾りを作ってしまえるほど器用
タカラジェンヌとしての守るべきところは守りながらも、個性や面白さを出していけたらという、紅子。
面白いこともできるけど、キメるときはしっかりキメる。お芝居もちゃんとやれる。キッチリ感が紅ゆずる
トップコンビというものについて
トップコンビの二人の雰囲気は組子全体に伝わってしまうもの
人に対しての思いやりが欠けてしまった時点で、あなたの舞台は全然良くない、それを常に心がけて、それがあった上での芸事、ということを常に綺咲愛里に言っていました。
1人間として今どういうふうにあるべきか常に考えて欲しいと伝えていた。
一方的に意見を受け入れてもらうのではなく、話し合える場を作るのが自分の勤めであると思っていた。
よく話し意見を交わし、お稽古を繰り返し、そういう姿を見せることによって、組全体がまとまっていく。
中止になった前楽(10月12日公演)
「私自身が落ち込んでしまっては組のみんなが迷ってしまう。お客さまを笑顔にするのが私たちの仕事。自分自身が強くなければ夢をお見せできるものではないと思ったので、昨日一日、自分自身の前向きな可能性にかけました」。中止が決まった11日の公演中、泣いているファンの顔が見えたが、星組生には「舞台の上からは自分たちはそういう気持ちでいてはいけない」と伝えた。「舞台に立てることは当たり前ではないということをみんな自覚したと思います。心を強く持つということと、前だけを向きたいというプラスな気持ちがわきあがってきました」
俳句
音楽学校の入学試験の面接で、一句詠みますと言って、前日に必死になって作った句を思い出せず、時間をかけて思い出し「私を取らないと損しますよ」的な句を詠んだエピソードを持っている紅ゆずる。
退団でも一句詠まれましたね。
「宝塚 あぁ宝塚 宝塚」
最後に
創業者 小林一三への感謝の言葉も忘れない
本当に宝塚を愛している
元タカラジェンヌ 紅ゆずる
願わくば
スカイステージで番組を持って欲しい
紅ゆずる 紅子の部屋
本日もご訪問ありがとうございます☆