「A Fairy Tale-青い薔薇の精-」
先行画像やポスターが出たときは「青い薔薇の精・明日海りお」にそれはそれは狂気にも似た賞賛と期待がありました。
でも実際に公演が始まってからはどうでしょう。お芝居に対する反応が鈍いような気がします。
「CASANOVA」で「モテ男・明日海りお」を演じたので同じような作品はできないのはわかります。
男役としての最後のお芝居
高慢な妖精・人間には見えない
モテ場面はシャーロットの「大好きよ」
明日海りおが~゚゚(゚´Д`゚)゚・・・・と消化不良を起こしておられる方も多いと思われます。
ちょっとおさらいしましょう。
青薔薇ざっくりストーリー
①ハーヴィーが荒れ果てた庭で青い薔薇の精と出会う
②時代遡り・幼いシャーロット、おてんばで元気いっぱい
バラの精・エリュがシャーロットに恋をする(掟を破る)
③ロンドン・ハーヴィー、ヴィッカーズ社
④エリュとハーヴィー
⑤母を亡くしたシャーロット結婚しても不幸
⑥ハーヴィー、庭再建・シャーロット探し
⑦庭のオープニングセレモニー
⑧ラストシーン
何度も反芻しているうちに
あの作品と似ているって気がついたんです。
あの作品と比較
青文字:あの作品
①ハーヴィーが荒れ果てた庭で青い薔薇の精と出会う
死者と夢見人たちの夜の世界
裁判の場面 ルキーニ登場・トート現れる
②時代遡り・幼いシャーロットは、おてんばで元気いっぱい
バラの精・エリュがシャーロットに恋をする(掟を破る)
少女シシィに一目惚れするトート
禁じられた愛のタブー
③ロンドン・ハーヴィー、ヴィッカーズ社
革命を起こすハンガリーの人たち
④エリュとハーヴィー
トートとルキーニ
⑤母を亡くしたシャーロット結婚しても不幸
浮気する旦那・息子をなくす・孤独
⑥ハーヴィー、庭再建・シャーロット探し
キッチュ・運動・病院etc
⑦庭のオープニングセレモニー・ラストシーン
白い衣装・光の中に立つ二人
もうお分かりですね
「エリザベート-愛と死の輪舞-」
対比作品
稲葉太地先生が作・演出された「シャルム」
明日海が花組トップスターになって初のレヴュー「宝塚幻想曲(タカラヅカ ファンタジア)」との対比にも注目してほしいとコメントがありました。
確かに、時を経て成熟さが増してこれぞ男役の集大成というレヴューになっていると思います。
植田景子先生も、トップ就任初の作品「エリザベート」と対比されたのではないでしょうか。
だとすれば、「一人の少女に心奪われ、自身の愛を貫く」ベースは同じ。
トートは誰からも「好き」「愛してる」と言われない(むしろ陰で言ってる方)
客席みんなトート・エリュに心を奪われてる。
なるほど、「対比」にすれば全てが納得できます
「青い薔薇の精」を「エリザベート」との対比作品として捉えれば、消化不良も少しは治まるかと思われます。
画像が出たときに
似てる!似てる!
最初も最後も人間じゃないんだ!
って言ってたのがそのままだったという事ですね。
本日もお読み下さりありがとうございます☆