きぬもち・ヅカブログ

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『El Japón(エル ハポン) -イスパニアのサムライ-』の見どころ 演出家 大野拓史が語る

   

11月15日(金)から大劇場公演が始まる

『El Japón(エル ハポン) -イスパニアのサムライ-』

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人物相関図

時代背景

稽古場 キャストボイス

と次々と更新されています。

今日は演出家 大野拓史先生のお話がUPされました。

宝塚の演目が決まるとそれにまつわる記録や書籍等をチェックするのですが、演出された先生のお話はとても面白いものがあります。

演出家 大野拓史が語る

慶長遣欧使節団を取り上げた経緯

日本人が外国に、しかもヨーロッパに行く話が、お客様に新鮮さを感じていただける作品になるのではないか、という発想で創作を始めました。   

スペインに存在するハポン姓を題材にしたきっかけ

今上天皇が皇太子時代にスペインを訪問された時、日本人の末裔といわれるハポン姓の方々とお会いになった、というニュースが記憶に残っていた。

仙台や石巻では今も交流が続いている。

宝塚歌劇らしいエンターテインメント作品としてオリジナルの設定。   

主人公・蒲田治道について

治道は忠親とともに自害したとされているが違和感がある。

彼のお墓が後世に建てられたものだということもあり、生き延びていた可能性を創りだす余地があると考え “生き延びた人間が生きる意味を見出していく話”を描きたいと考えた。

その他の登場人物について

実際に日本から売られていった奴隷が多くいたという資料が残っている。

九州の女性が多かったようで全員が悲劇的な人生を送ったとも言えず、運命に流されながらも自由民になり、更に結婚して財産を継ぎ女主人になったという記録も残っている。

男性だけでなく、時代を逞しく生き抜いた女性の姿も描きたい。   

蒲田治道を演じる宙組トップスター・真風涼帆について

治道は悲劇的な背景を持った人物ですが、私は真風の苦悩をたたえた表情が好きなので、懊悩したり、人を案じたり、憐憫の情をかけたりと、心がうつろうさまを存分に見せてほしい。

大人物の下で控えているような、耐える役も非常に魅力的に演じることができると思いますので、そういった一面を生かした役づくりにも期待。

カタリナを演じる宙組トップ娘役・星風まどかについて

私の好きなマカロニウエスタン的なものと考えており、ポスターも意識したものに仕上がっています。

悪に虐げられながらも健気に生きている女性が、たまたま通り掛かる主人公に助けられるという構図は、マカロニウエスタンの定番。

星風演じるカタリナも、いろいろなものを背負いながらも強く生きている未亡人。

今回はスペイン人らしい、土の匂いのするような、生命力が感じられる強さを出してもらおうと思っている。  

アレハンドロを演じる芹香斗亜について

アレハンドロもマカロニウエスタンに登場するような役どころ。

主人公と近しい理屈で生きていて、互いにどこか共感できる部分を持つ人物。

“芹香が演じるアレハンドロ”

スター・芹香斗亜として、どのようにセルフプロデュースをしてくれるのか、注目したいと思います。  

その他にも、桜木みなとら個性豊かな顔ぶれが揃っています

急成長中のスターのひとりで、華やかな魅力も持つ桜木が演じる、エリアスは主人公と敵対することになる役です。役の恐ろしさをお客様に肌で感じていただける芝居を見せてほしいですね。
宙組は全体的にとても真面目で、演技の技術も高いと感じます。

さらに飛躍できる伸び代を持った組ですから、可能性を大きく広げて、素晴らしいカンパニーに成長してほしい。

一人ひとりの個性が埋もれない、生命感溢れる作品になるよう努めたい。  

最後に、お客様にメッセージを

出演者たちにも、物語における役割に凝り固まりすぎることなく、自分が見せたいものを大切に演じてもらいたい。その上で、オールスターキャスト映画のような作品を目指しています。
座付き作家として出演者の個性を伸ばす作品をお届けすることが、私の務めだと思っております。

お客様も、これから注目していきたいスターを発掘するような気持ちでご覧いただけたらと思います。

     

 ◇◇◇

ポスターのキキちゃん(芹香斗亜)が何故カウボーイ風なのか、大野先生がマカロニウエスタンが好きだったからとは。

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ゆりかちゃん(真風涼帆)の苦悩する表情が好きって、、、ありがとうございます。

そらくん(和希そら)がゆりかちゃんに恨みを持つお役

そらくんの姉とゆりかちゃんが恋仲で、どんな状態でイスパニアに行ってしまったのか。気になるところです。

全ツでも宙組さんのお芝居の巧さに驚いたのですが、オールスターキャスト映画のような作品って、目が足りない状態になりますね。楽しみです。

 

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