宝塚大劇場千秋楽おめでとうございます!
ムラ千秋楽のライビュの感想まとめてみました。
ネタバレ注意
脚本・演出 小池修一郎
ONCE UPON A TIME IN AMERICA
原作は濃いギャング映画ですが
見事に「宝塚」の作品となってますね。
ネタバレになりますが
いろいろな「愛」の形が描かれていて
物語の本筋は、ヌードルスの初恋物語のように感じました。
◇◇◇
個人の感想として見てください。
ヌードルス 望海風斗
ローワー・イーストサイドのユダヤ移民
貧しさゆえに女の子は芸事を身に付け
男の子は危険な組織と繋がり必死に生きる
デボラと戴冠式ごっこで
「皇帝」「皇后」になると言ったところから
将来成功した自分のそばにはデボラがいる
そんな幸せな未来予想図を描いてたと思います。
それぞれが夢を実現させようと
頑張った結果が必ずしも幸せになるとは限らない
ヌードルスは、デボラを高級リムジンで迎えに行き
レストランを貸切り、
戴冠式ごっこの時に話していたバラの部屋を用意し
宝石が散りばめられた冠をプレゼント。
ところが「愛の形」をデボラに受け入れられなかった上に、自分の元から去ってしまう。バラが特別な花になってしまう。
憂さ晴らしに行ったハバナでも
飲んだくれただけで、女に走らず。
銀行襲撃から25年
ずっと胸にしまっていた想い
「デボラ一筋」でいたところがイイ!!
仲間を殺されて激昂した結果
人を刺して殺してしまったけど
マックスと比べたら、全然「いい人」だね。
最後にヌードルスに残ったのは
「時の中に閉じたバラ」と「懐中時計」
イケコのいうとこの「悲哀」
だいもんのセリフのような歌い方や
苦悩のみせ方も最高に良かった。
デボラ 真彩希帆
歌い方が更に進化・深化!
とても丁寧に感情をコントロールしてますね。
お芝居にどんどん引き込まれていきます。
「皇后」になる
ヌードルスを降って夢を現実のものにした後
財団の理事になって、マックスと関係を持ったりとなかなかの女性。
ヌードルスに悪いことをするなと言ってたのだから、ひっそり真面目に暮らしている壮年期のヌードルスは理想の姿だったと思うんだけど。
ヌードルスの愛を受けつつスターになって夢を叶え
マックスの愛、あとニックもデボラのことが好きだったと思う。
ヌードルスを振って
ハリウッドスターをやめて
マックスも失う
デボラが手に入れたものって何だったんだろう。
色々と考えますね。
マックス 彩風咲菜
何か吹っ切れた?
ヌードルスと初めて出会う場面の
子供だけど策士な感じから
悪事経験を積んで顔つきが更に変わっていく感じ
お芝居がすごく良くなってた。
成功のためには手段を選ばない
キャロルもデボラも、つかの間の栄光も
ヌードルスとの友情も
欲しいもの全部手に入れてる。
でもその先に待っているのは・・・。
さきちゃん、マックスのようにガツガツしたお役の方が、合っているような気がします。
◇◇◇
全体の力量・レベルの高さに圧倒されました。
まだまだ語りたくなる作品です。
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